由緒

御祭神 菅原道真公

承和12年(845) 旧暦6月25日京都の菅原院にて御誕生
延喜 元年(901) 藤原氏の諫言により太宰権帥に左遷、京を発つ
延喜 3年(903) 旧暦2月25日太宰府にて御逝去

例祭

7月25日(旧暦6月25日)に本祭を催行
※現在は25日の前週の金・日曜日に尾道市内を御神輿が渡御
土曜日に本社にて勧学祭を催行
宝物

木造狛犬一対 (室町時代の作 尾道市指定文化財)
大神輿 (明治2年の作 同型の神輿では市内一の重さ)
御由緒

菅原道真公が筑紫の国・太宰府に赴かれる時、この地の里人(尾道の旧家・天神金屋の祖という)が麦飯と醸酒を供したところ、菅公はこの歓待をお喜びになり、
自らの衣の片袖を裁ち、そこに自らのお姿を描き与えたという。
延久年間(1069~1074)祠を建ててお祀りし、これが「尾道御袖社」の起源である。その後「御袖天満宮」と奉称した。
慶長11年(1606)、貞享4年(1687)に社殿の造営があり、また寛政11年(1799)、嘉永2年(1849)に修復されている。
昭和48年(1973)に火災に遭い、現在の社殿は昭和58年(1983)に再建された。
例祭には、天神下にある菅公腰掛岩の前の畑で収穫される麦を、現在もなお御神饌としてお供えしている。

延喜4年(904)防府・松崎に宝殿建立 (のちの防府天満宮)
天暦元年(947)京都に菅公をお祀りした御社を創建(のちの北野天満宮)
延久2年(1070)尾道・長江のこの地に祠を建てる(のちの御袖天満宮)